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キャビアによるアレルギー

2023.09.21

投稿者
クミタス

魚卵によるアレルギーについては以下などでも掲載をしておりますが
イクラとタラコの交差反応性
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4310 
シシャモ(カラフトシシャモ)卵 ししゃも卵 によるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3258 

国内にて魚卵は、1〜6歳における新規発症アレルゲンとしては2番目に多い食物であり、魚卵の中ではイクラ、次いでタラコが原因となるケースが多いところですが、チョウザメ卵のキャビアを摂食してアレルギー症状を生じることがあります。
 
キャビアによる海外でのアレルギー例
・アレルギー性疾患の既往のない59歳男性で、アルコールや他の食物を摂食していない状態で、ベルーガキャビアを小さじ1杯摂食した後、血圧低下、呼吸困難を呈した
・48歳女性で、ベルーガキャビアを摂食した2〜3分後、顔の灼熱感、吐き気、耳のかゆみを生じた

 魚卵のアレルゲンについては、リポビテリン、フォスビチン、β'-コンポーネントが候補の1つとなる可能性が挙げられ、複数種魚卵のβ'-コンポーネント間で交差反応性を示すことがありますが、イクラアレルギー患者さんで焼きタラコにアレルギー症状を経験する割合は25%、子持ちシシャモでは11%との示唆もあります。キャビア他、魚卵のアレルギーについて今後もアップデートしていきたいと思います。

出典・参照:Anaphylaxis to Beluga caviar 
食物アレルギー診療ガイドライン2021 他
 
家族の摂取頻度とアレルギー症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4327 

Author クミタスさん

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食物アレルギーのこと、食の安全について、発信していきます。
 

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