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マスタードによるアレルギー②

2023.11.23

投稿者
クミタス

マスタードのアレルゲンについては以下で掲載をしておりますが、
マスタードによるアレルギー①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3904
今回は、国内での和からしによるアレルギーの小児例の報告がありましたので、掲載したいと思います。
 
乳児湿疹の既往のある10歳。生後6か月でパン粥を摂取後に嘔吐し、近医で鶏卵と小麦のアレルギーと診断された。5歳から食物経口負荷試験を開始し、小麦は耐 性獲得したが、鶏卵は完全除去が続き、アドレナリン自己注射液を所持している。
8歳時に、納豆に和からしを加えて摂食後、のどの痛みと眼瞼腫脹、流涙が出現し、抗アレルギー薬内服で軽快した。特異的 IgE(UA/mL)検査ではマスタード100以上、ヨモギは4.15で花粉症もなく、ヨモギースパイスアレルギー症候群とは機序が異なると考えられた(出典・参照:石綿翔 宗像未来 安藤真有 嶋恵理子 竹田悠佳 鈴木奈緒子 増山郁 佐久間弘子 公益財団法人星総合病院小児科 福島総合療育センター小児科 マスタード(和からし)アレルギーを発症した多抗原陽性の小児例)。

キク科ヨモギ花粉のアレルゲンの1つであるプロフィリンは、セリ科(セロリ、ニンジン)、ウルシ科(マンゴー)、スパイスなどと交差反応性があり、アナフィラキシーに進展しやすい面があるとの示唆もあります。
上記はマスタードアレルゲンによる症状出現の可能性が考えられていますが、花粉と関連する症状出現やそれ以外も含め、マスタードによるアレルギーについて追記していきたいと思います。
ヨモギ花粉とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3507 

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