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アレルギーSTORY

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食物アレルギーと診断されて

2014.07.02

投稿者
かおり

Author かおりさん

8歳の男の子のママ。4歳になるまで、卵、乳、蕎麦、大豆、ゴマ、ピーナッツを完全除去してきました。息子もいまでは、体調不良の時に気を付けたり、食べる量を加減することで、症状を抑えることができ、食を楽しむ生活ができるようになりました。

アレルギーのあった方:息子
4歳まで卵、乳、蕎麦、大豆、ゴマ、ピーナッツを完全除去

食物アレルギーと診断されて

私には8才になる息子がいます。
息子が「食物アレルギー」と診断されるまで、私はその存在を深く知りませんでした。
 
息子が産まれ、生活をしていく中で いつまで経っても治らない乳児湿疹。
これは本当に乳児湿疹なのか?
「生後半年になったら検査をしてみましょう」
そう言われ、受けた検査で鶏卵・ミルクの食物アレルギーと診断されました。
 
食物アレルギーってなに?
何を食べちゃダメなの?
食生活の何から見直せば良いのか分からずに途方に暮れた事を、今でも覚えています。
私が息子のかかりつけ医に選んだのは、アレルゲンの完全除去を方針としている病院でした。
 
赤くザラッザラな息子の顔を見て、
「小学校にあがる頃にはきっと良くなるよ!」と、優しく・強く声を掛けてくれました。
 
何から始めたら良いのか?
いつから始めたら良いのか?
 
何も分からない私に、先生はキチッと時間を掛けて何度も説明してくれました。
まっすぐに患者と向き合ってくれる、そんな先生との出会いのお陰で私たち家族は頑張って来れたのだと思います。
 
それまで、食品表示を見たことも無かった私は、先生の方針である「完全除去」が意外にも取り組み易かったように思います。
勿論、大変です!!
 
でも、表示されていたら絶対口にしない!
ただそれだけを頭に強く置いて、日々の食生活を見直しました。

アレルゲンが増えていく

そうやって頑張ったはずの食事制限でしたが・・
2才の検査で、完全除去を続けた鶏卵・ミルクに至っては僅かに改善が見られたものの、新たに蕎麦・大豆・ゴマ・ピーナッツが食物アレルギーとして加わりました。
 
このままアレルゲンが増え続けたら?
食物アレルギー以外のアレルギーは本当に大丈夫なの?
いつになったら治るの?!
 
先が見えない事への不安に襲われた事もあります。
除去食品が口に合わなくて、悲しい想いもしました(私が・・・です;)
 
更に食生活を見直す上で、動き廻る息子を連れての買い物は本当に本当に大変でした。
原材料を確認しながらでは買い物に時間がかかる・・・
 
宅配を利用したくても、当時は今のように細かなアレルギー表示が無かった様に思います。
ネット販売も、欲しい情報が開示されていない物も多かった様に記憶しています。
 
電話で問い合わせても、返事はなかなか来ない。。
そんな事の繰り返しでした。
 
お友達と同じおやつが食べれなくても、その状況を受け止めて欲しい。
食べられない物が有るのなら、食べれる物を美味しく食べて欲しい。
そして何より、食べる事を好きで居て欲しい!
 
息子にも1つ1つ説明しました。
「食べたらダメ」その一言ではなく、何故食べられないのか。
 
代替え品を提案し、幼い息子とお互いに確認しながら笑顔で毎日の食事をするようにしました。
家族の想いが伝わったからか?偶然か?はたまた、別の何かなのか・・
 

今では食べられるようになり

今では好き嫌いもなく、健康そのもの!
(今でも食物アレルギーは有りますが、体調不良の時や食べ過ぎに気をつける程度です)
食べ物に興味を持ち、料理教室に楽しく通う。そんな子に成長をしています。
 
7年前の私に出会う事が出来るのなら、決して悲観せず明るく毎日を過ごして欲しい。
そう伝えたいと思います。
 
息子が食物アレルギーだからこそ、より周りの人たちの理解と協力に感謝しています。
食べられない物が有ったからこそ、食べ物の大切さを教える事が出来たのかな?とも思います。
そんな、親として人として感じた想いを糧にしてこれからの生活を豊かなものにできたらなぁ。と思います。

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