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ゼロ、オフ、ひかえめ、低、微とはどのくらいの量か? 栄養成分について

2015.10.23

投稿者
クミタス

「食品表示基準」では栄養含有量に応じ、「ゼロ」と表示してもよい基準が設定されています。「低」「ひかえめ」、「ノン」、「レス」、「フリー」などの強調表示がされている商品もありますが、どのような基準となっているのでしょうか?


 

カロリーオフとカロリーひかえめ、と表示できるカロリー量は同じ範囲内


「ノンカロリー」、「カロリーゼロ」、「カロリーフリー」とは、エネルギー: 5kcal未満/100mlまたは100g当たりのことを指しています。
「カロリーオフ」、「低カロリー」、「カロリーひかえめ」、「カロリーライト」は20kcal以下/100ml当たり、または40kcal以下/100g当たりの場合の表示になります。

また、「従来品と比べて低カロリー、カロリーひかえめ、カロリー1/2」などという場合は、対象品よりも20kcal以上/100ml当たり、または40kcal以上/100g当たり、カロリーが少なくなっている場合に表示してよいことになっています。

ノンファット、ローファットの脂質量の差は?


脂質: 0.5g未満/100mlまたは100g当たりの場合は、脂質ゼロと表記でき(ノンオイルドレッシングの場合は今のところ3g未満/100ml当たり)、「ノンファット」、「無脂肪」、「ファットフリー」と表示してよいことになっています。

一方、「ローファット」、「低脂肪」、「ダイエット」、「脂質ひかえめ」とは1.5g以下/100ml、3g以下/100g当たりの際に表示されます。

「従来品と比べて低脂肪、脂肪ひかえめ、脂肪1/2」などという場合は、対象品よりも1.5g以上/100ml当たり、または3g以上/100g当たり、脂質が少なくなっている場合に表示してよいことになっています。

コレステロールゼロ、低コレステロールの基準


飽和脂肪酸:0.1g未満/100gまたは100ml当たりの場合は、「飽和脂肪酸ゼロ」、「飽和脂肪酸フリー」と表示してよく、
「飽和脂肪酸オフ」は、飽和脂肪酸:0.75g以下/100ml、1.5g以下/100gで、飽和脂肪酸のエネルギー量がその食品の全エネルギー量の10%以下の場合に表示されています。

「コレステロールゼロ」は、コレステロール:5mg未満/100mlまたは100g当たりの場合に表示されます(1食分の量が15gより多く、その上、脂肪酸のうち飽和脂肪酸の占める割合が15%よりも多い食品の場合は、飽和脂肪酸の量:0.75g未満/100mlあたり、1.5g未満/100gあたりで、飽和脂肪酸のエネルギー量がその食品の全エネルギー量の10%未満、も満たす必要があります)。

「コレステロールオフ」、「低コレステロール」、「コレステロールひかえめ」は、コレステロール:10mg以下/100ml、20mg以下/100gの場合に表示してよいことになっています(1食分の量が15gより多く、かつ脂肪酸のうち飽和脂肪酸の占める割合が15%よりも多い食品の場合は、飽和脂肪酸量0.75g以下/100ml、1.5g以下/100g、も満たす必要があります)。

「従来品と比べて低コレステロール、コレステロールひかえめ、コレステロール1/2」などという場合は、対象品よりも10mg以上/100ml当たり、または20mg以上/100g当たり、コレステロールが少なくなっている場合に表示してよいことになっています。

糖質ゼロ、糖類ゼロ、低糖、微糖はどの程度の量?


炭水化物: 0.5g未満/100mlまたは100g当たりの場合は、炭水化物ゼロと表記できます。

炭水化物は糖質と食物繊維に分かれます。
「糖質ゼロ」とは、糖質: 0.5g未満/100mlまたは100g当たりを指しています。

一方、糖類とは単糖類(ぶどう糖、果糖など)と二糖類(ショ糖、乳糖、麦芽糖など)の総称で、糖類の量とは単糖類と二糖類の合計量を指しており、糖質から多糖類、糖アルコールなどを除いたものの総称とも言えます。

「ノンシュガー」、「糖類ゼロ」は、糖類: 0.5g未満/100mlまたは100g当たりの場合に表示され、「低糖」、「微糖」、「糖類ひかえめ」、「糖類オフ」、は糖類: 2.5g以下/100ml、または5g以下/100g当たりを指します。

「従来品と比べて低糖、糖類ひかえめ、糖類1/2」などという場合は、対象品よりも2.5g以上/100ml当たり、または5g以上/100g当たり、糖類が少なくなっている場合に表示されています。

「甘さひかえめ」は味覚を表現しているもののため、糖類やカロリーが少なくなっていることを表しているわけではありません。
また、商品パッケージに炭水化物としての量が表示されている場合と、糖質と食物繊維の量が表記されている場合があります。炭水化物のみを表示している場合、通常は糖質、食物繊維の値は測定していないケースになります。

「うす塩」、「減塩」とは?


ナトリウム: 5mg未満/100mlまたは100g当たりの場合には、「ナトリウムゼロ」「無塩」「塩分ゼロ」と表示してもよいことになっています。

「塩分控えめ」、「うす塩」、「減塩」は、ナトリウム量が120mg以下/100mlまたは100gの場合に表示されています。

「従来品と比べて低塩、塩分ひかえめ、塩分1/2」などという場合は、対象品よりも120mg以上/100mlまたは100g当たり、ナトリウム量が少なくなっている場合に表示してよいことになっています。

尚、食塩無添加と表示している場合、食品に食塩を添加していないけれど、食品に含有するナトリウム量がゼロとは限りません。
また「塩味ひかえめ」、「うす塩味」は味覚を表現しているもののため、ナトリウム量が少なくなっていることを表しているわけではありません。

「食品表示基準」
https://www.caa.go.jp/foods/pdf/150320_kijyun.pdf

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