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ミネラルウォーターに含まれることがあるカビについて

2015.08.29

投稿者
クミタス

ミネラルウォーターにカビが混入していたり、カビが発生することがあります。未開封のペットボトルであってもカビは発生し、未開封のミネラルウォーターのカビ発生は季節に関わらず年中発生します。



 

ミネラルウォーターに発生しやすいカビ


未開封のミネラルウォーターに発生しやすいカビには、以下があります。
・クラドスポリウム
クロカビの一種で、大気中に浮遊するカビの中で最も多いカビになり、喘息などのアレルギー症状誘発の原因物質になり得ます。みかんに生えるカビはこのカビであることが多く、緑~黒色で直径3~5mmの球状に生えたりします。冷温に強く、冷蔵庫、冷凍庫内でも生育します。
・アスペルギルス
味噌や醤油の醸造に重要な役割を果たす種もあります。
・エクソフィアラ
クロカビの一種で、浴室や排水溝に存在することが多いカビです。以前「いろはす みかん」から検出されたことがあります。

開封後のミネラルウォーターに発生しやすいカビは、以下になります。
・ペニシリウム
アオカビで青緑色をしています。ペニシリンをつくったり、チーズの製造に用いられる種や、黄変米の原因となる種もあります。
・クラドスポリウム
・アクレモニウム
・ネオサルトリア
アスペルギルスの1種で、白い浮遊物として確認することがあります。大気中から混入するため、製造段階でも混入することがあります。

カビが発生する原因


未開封のミネラルウォーターにカビが発生する原因としては以下が挙げられます。
・製造時の不衛生なボトルの保管管理
・製造時のボトルやキャップの洗浄・殺菌不足
・製造ラインの洗浄・殺菌不足
・製造時の大気からの混入
・汚染水源により水中に存在
・購入後の不適正な環境下での保存(直射日光のあたる場所、高温になる場所)、期限を超過した長期保管

ミネラルウォーターは含有栄養量が、野菜果汁飲料などと比較すると少ないことで、カビはゆっくり生育します。
ミネラルウォーターの場合は、容器が透明であれば、異物混入が見た目にわかりやすいため、飲む前にボトルを見ておきたいところです。

開封後の家庭での注意


そして、開封した後にカビはより発生しやすくなりますので、家庭での管理において意識しておきたいところですね。
・ミネラルウォーターで製氷しない
カビは36℃以上には弱いですが、低温では活動は停滞しても死滅はしなかったり、冷温に強いカビはマイナス7℃でも生育しますので、冷蔵庫、冷凍庫でも増殖します。上記の中で、ミネラルウォーターから検出されたカビの、クラドスポリウムは、冷温に強く冷凍食品内から検出もされます。
・繰り返しペットボトルを使用するのは避けた方が望ましい
飲み口と蓋の中側もきれいに洗浄し、55℃、10分程度の加熱で、カビは死滅し得ますが、飲み口や蓋の中側は形状的に洗浄しづらく、ホット飲料用のペットボトルの耐熱温度で55℃ほどのものであったりします。
・開封したペットボトル飲料で口を付けて飲む場合は、当日に飲みきるのが望ましい
・一度開封し冷蔵保存する場合は、ミネラルウォーター、茶系飲料は2~3日、野菜飲料は3~4日を目安に。

参考:ホット販売用PETボトルは通常のボトルとどこが違うんですか?耐熱温度はどれくらいですか?
https://www.asahiinryo.co.jp/customer/q_and_a/entry/pet-4.html

開封後はどのくらいで飲んだらいいですか?
https://www.itoen.co.jp/customer/faq/detail/others_01.php
https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001899.html

開封前で常温保存可製品でも、直射日光のあたる場所、車内など極度に高温になる場所を避けて保管しましょう。

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