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仮性アレルゲンについて①

2015.07.23

投稿者
クミタス

食後に発疹がある要因として、食物アレルギー以外に仮性アレルゲンによるじんましんもあります。
仮性アレルゲンによる発疹は、食物へのアレルギー反応ではなく、食物に含まれる化学伝達物質に反応をしてじんましんが出るものとして、ヒスタミンによる症状については厚生労働省の統計上では、化学物質による食中毒とされます。

仮性アレルゲンに該当する物質、含まれる食品は以下になります。


●ヒスタミンを含む食品
野菜(なす、たけのこ、セロリ、トマト、ほうれん草、ジャガイモなど)
肉(牛肉、鶏肉、豚肉など)
発酵食品(チーズ、赤ワイン、みそ、しょうゆ)
赤身魚(サバ、いわし、さんま、まぐろ、かつお)

●セロトニンを含む食品
パイナップル、バナナ、キウイ、トマト、アボカド、メロン、プラムなど

●チラミンを含む食品
アボカド、トマト、チョコレート、チーズ(熟成)、ニシンの酢漬け、鶏レバー、なすなど
チラミンはセロトニンの放出を促進します。

●アセチルコリンを含む食品
たけのこ、山芋、里芋、なす、トマト、そば、まつたけ、くわい、ピーナツ、くりなど

●ノイリンを含む食品
古くなったサンマ、塩サケ、冷凍のタラなど

●トリメチールアミンオキサイドを含む食品
貝類(アサリ、ハマグリ)
甲殻類・軟体動物(エビ、カニ、イカ、タコ)
魚類(カレイ、タラ、スズキなど)

●フェニールチラミンを含む食品
赤ワイン、チョコレート、チーズなど

●トリプタミンを含む食品
プラム、トマトなど

●サリチル酸化合物を含む食品
きゅうり、じゃがいも、トマト、リンゴ、いちご、アーモンドなど

食物アレルギーの症状と比較すると特定の食品を摂取した後に繰り返し発疹、鼻水、頭痛などがある場合は、一度の多量摂取を控える、あく抜きをする、連日の摂取を控える、空腹時の摂取を控える(食べる順番に留意)、疲労時の摂取を控える対策でも症状誘発を防ぐことにつながります。

ヒスタミン、チラミン、セロトニンは血管作動性アミンであり、血管透過性増大をもたらし、血管中のタンパク質や白血球などを血管外に放出する作用があります。また交感神経末からカテコールアミンを放出させ、そのことで外頸動脈が収縮し、反動で脳血管が拡張するときに頭痛を誘発させることもあります。

プリックテストに含まれるエキスに含まれることも


アレルゲン検査のプリックテストにおいて使用されるアレルゲンエキス内にヒスタミン、コリン、 モノアミンなどの血管作動性物質が含まれることがあります。その場合、アレルゲンエキスそのものに反応する場合もありますので、プリックテストを受けられる際には、仮性アレルゲンによる症状が疑わしい場合の過去の症状歴も含め、相談されるのが良いかと思います。

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