1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

人気記事

日本酒の種類

2014.12.27

投稿者
クミタス

日本酒は醸造酒に分類され、現在では清酒も日本酒を指しています。
日本酒は必ず米を使用すること、こすという工程を入れることが定められており、以下の中のいずれかに該当する必要があります。

・米、米こうじ、水を原料として発酵させて、こしたもの
・米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米、米こうじを含む重量の100分の50を超えないものに限る)
・清酒に清酒かすを加えてこしたもの

日本酒の種類


●純米酒:醸造アルコールを添加していない日本酒になります。
醸造アルコールとはさとうきび等の含糖物質や澱粉質を原料に、醸造し蒸留された焼酎等にも使われるアルコールで、化学合成の工業用アルコールは使用できないことになっています(添加されている偽装商品も一部見つかっています)。

そして純米酒には、ほかの特定名称の日本酒同様、白米の総重量に対して15%以上の米麹が必要になります。

純米酒はお米の味わいが濃く、山廃、生もと作りはさらに濃厚な味わいの純米酒になります。

純米酒以外は醸造アルコールが加えられています。
醸造アルコールが加わると味わいがすっきりし、香りが引き出されるメリットもありますが、醸造アルコールに頭痛・不調をおこす方は純米酒を選択されるとよいかと思います。

●生酒:火を入れないお酒になります。
生酒と書いていない日本酒は、火入れという工程を通常2回経ております。

日本酒用のお米とは?


日本酒用のお米はいわゆる白米と同じうるち米ですが、うるち米の中で酒造好適米が使用されます。
農産物検査法によって、3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米になり、山田錦、五百万石、雄町、美山錦、佐香錦、神の舞といった80以上の品種があります。

精米歩合とは?


白米は精米歩合92%程度(玄米の表層部を8%程度削り取る)ですが、酒造好適米は、精米歩合75%以下、つまり玄米の表層部を25%以上削り取っています。

この精米歩合が低い、削り取る量が多いほど、より高価な日本酒になります。

精米歩合60%以下のお酒のうち、吟醸造りをしているものを吟醸酒と言います。吟醸酒で純米酒でもある場合は、純米吟醸酒となります。
純米吟醸酒は醸造アルコール添加はされていません。

精米歩合が50%未満の場合は大吟醸酒、大吟醸酒で純米酒であれば純米大吟醸酒となります。
純米大吟醸は醸造アルコール添加はされていません。

甘口、辛口とは?


+10~-10までの間で+の数値が大きいほど辛口、-の数値が大きいほど甘口とされていますが、味覚上甘い、糖分が多い日本酒が甘口とは限らず、一つの目安になります。

それぞれの違い


特定名称酒は以下になります。

〇純米大吟醸酒
原材料:米、米こうじ
精米歩合:50%以下
麹米使用割合:15%以上
吟醸造り

〇純米吟醸酒
原材料:米、米こうじ
精米歩合:60%以下
麹米使用割合:15%以上
吟醸造り

〇大吟醸酒
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
精米歩合:50%以下
麹米使用割合:15%以上
吟醸造り

〇吟醸酒
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
精米歩合:60%以下
麹米使用割合:15%以上
吟醸造り

〇特別純米酒
原材料:米、米こうじ
精米歩合:60%以下又は特別な製造方法 ⇒純米酒には精米歩合の規定はありません。
麹米使用割合:15%以上

〇純米酒
原材料:米、米こうじ
麹米使用割合:15%以上

〇特別本醸造酒
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
精米歩合:60%以下又は特別な製造方法
麹米使用割合:15%以上

〇本醸造酒
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
精米歩合:70%以下
麹米使用割合:15%以上

これらに該当しない日本酒は、普通酒になります。

    {genreName}

      {topics}