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2007年~2016年のアメリカにおける食物アレルギーでの医療費の動向、内訳 2018.6.13更新

2017.11.28

投稿者
クミタス


2007年~2016年のアメリカにおける食物アレルギーでの医療費(保険金請求額)に関する調査報告(Food Allergy in the United States:Recent Trends and Costs)から、最近のアメリカでの食物アレルギーの動向について、以下伺えるところとなっています。

●アナフィラキシーの発生件数増
・2007年~2016年でのアナフィラキシー反応があったと診断された件数は377%と増加。
・食物アレルギーによるアナフィラキシー症例の原因食物のうち最も多く占めていたのがピーナッツで26%、次いで多いのがナッツ・種子で18%。2007年~2016年でのナッツ・種子によるアナフィラキシーは10年間で603%となり、ピーナッツアナフィラキシーは445%となった。

●食物アレルギーの医療費増。1/3以上は19歳以上が占める
・2007年~2016年で食物アレルギー検査件数は871%、請求額は5,390%と増加。
・食物アレルギー治療における保険請求額の1/3以上は19歳以上のアレルギー患者が占めていた。

●食物アレルギー患者さん1人あたりの医療費では、乳アレルギー患者さんで最も高い
・2016年の保険金請求額において、食物アレルギーにおける原因食物別では、乳アレルギーでの額が最も高かった。

いままでにも、牛乳においては、経口免疫療法における脱感作率が、ピーナッツ、小麦、鶏卵に比べて低い傾向が、また誘発症状の頻度が高い傾向が見られています。
アメリカでは、日本に比べるとピーナッツ、ナッツ・種子のアレルギー、アナフィラキシー発生が比較的多く占める傾向がありますが、全体の発生件数増など日本でも同様の動向が見られる点もあります。
また他の動向についても、ご紹介していきたいと思います

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