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キウイを食べてなぜ不調になるのか?

2014.09.28

投稿者
クミタス

キウイフルーツを食べて不調をきたす方は比較的多いのですが、口周り・口腔内のかゆみ、舌や喉のピリピリ・イガイガ感といった口腔内の異常、じんましん、目のかゆみや鼻水の症状や、吐き気、腹痛や下痢、顔の腫れ、のどの閉塞感、気管支喘息の発作などの全身症状、場合によりアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
キウイを食べて不調になる要因としてはいくつか存在します。

キウイアレルゲンによるアレルギー


最も一般的で緑色の果肉のヘイワード種のキウイのアレルゲンとしては以下などが挙げられており、1つ、あるいは複数のアレルゲンに反応し症状出現する場合があります。
・Act d 1(​アクチニジン)
・Act d 2
・Act d 5(キウェリン)
・Act d 10(LTP)
・Act d 8(PR-10)
カバノキ科のシラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ花粉との交差反応性のあるアレルゲン
・Act d 9(プロフィリン)

症状出現タイプとしては、花粉との交差反応によるアレルギー、ラテックスとの交差反応によるアレルギー、花粉、ラテックスと関連がないキウイアレルゲンによるアレルギー、また複合タイプが考えられます。

花粉との交差反応によるアレルギー


キウイはカバノキ科のシラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ花粉との交差反応性、またイネ科植物花粉との交差反応性があり、これらの花粉に感作している方、花粉症の症状のある方において、キウイに花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)の症状が出現する場合があります。
花粉関連食物アレルギー症候群(PFAS)では全身性の症状(吐き気、腹痛や下痢、呼吸器症状、アナフィラキシーなど)が出現する場合もありますが、口腔を中心とした口腔アレルギー症候群(OAS)であることも多く、食べてから15分後くらいからの口周り・口腔内のかゆみ、舌や喉のピリピリ・イガイガ感といった口腔内の異常、目のかゆみや鼻水、顔の腫れ、のどの閉塞感といった症状を起こすこともあります。

ラテックスとの交差反応によるアレルギー


キウイはラテックスアレルゲンとの交差反応性があり、ラテックスアレルゲンに感作している方、アレルギー症状のある方において、キウイにアレルギー症状を出現することがあります。
症状としては、口腔を中心としたアレルギー、全身性のアレルギーである場合があります。

シュウ酸カルシウムへの反応


キウイ、パインアップル、里芋、山芋、ブドウ、アロエ、バナナ、ココヤシなどには、シュウ酸カルシウムの針状結晶が多く含まれており、口の中がピリピリする、のどがイガイガする要因にもなります。アレルギー反応ではありません。キウイアレルギーと思われている方の中には、シュウ酸カルシウムによる反応である場合もあります。

上記などが原因でキウイに症状を自覚する場合があります。

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