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線維素性唾液管炎について

2017.11.10

投稿者
クミタス

線維素性唾液管炎は、食後や食事中に唾液腺痛、顎下部、耳下腺、頬粘膜等の辺りが腫脹し、唾液管から線維素塊やゼリー様物質が排出される特徴のある疾患で、線維素塊やゼリー様物質中、唾液中の好酸球値が高く、また血中好酸球値、IgE値が高くなる場合が見られています。

線維素性唾液管炎は、成人だけでなく小児での報告例もあり、顕在していないケースの存在も考えられ、症状上、アレルギー性耳下腺炎、アレルギー性唾液腺炎などと重なる面があるとも見られています。線維素性唾液管炎を発症する方において、アレルギーの関与の示唆もなされていますが、患者さんにおいてアレルギー性鼻炎、食物アレルギー、薬剤アレルギー、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の合併が見られることがあり、抗アレルギー薬により症状改善となることもあります。

悪寒と全身紅斑、蕁麻疹、喘息発作が出現することがありますが、食事の際に繰り返し顎下部や耳下部などの腫れ、痛みがあり、線維素塊やゼリー状物質が唾液に交じり排出される場合は、受診し相談できるのが望ましいでしょう。


出典・参考:線維素性唾液管炎の3例
小児の線維素性唾液管炎(Kussmaul 病)の1例

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