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この食物はなに? 山ごぼう、山くらげ

2017.11.06

投稿者
クミタス

「山ごぼう」の名称の食品もありますが、名称が似ていることで有毒植物とを誤認する場合もあります。今回は「山ごぼう」、また「山くらげ」についてどういう食物なのか、お送りします。
 

山ごぼう

食卓でもおなじみのごぼうはキク科ゴボウ属植物の根の部分を主に食用にし、特に日本では接食機会の多い野菜でもあります。
ごぼうへのアレルギー反応においては、加熱したごぼうへのアレルギー報告例が見られており、耐熱性の抗原の存在が伺えます。

一方、細いごぼう様の漬物商品の「山ごぼう」では、キク科アザミ属のモリアザミ、サワアザミの根を主に食用にしています。
食品の山ごぼう(山ごぼうの漬物)、タネ商品の山ごぼう:
キク科アザミ属  モリアザミ(菊ゴボウ)、サワアザミ

 

ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属のヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)は、日本でも空地や道端などでも自生していることのある北アメリカ原産の植物ですが、根、葉、果実(種)ともに有毒で、フィトラッカトキシン(アルカロイド)、フィトラッカサポニン、フィトラッキゲニン等を含有しています。
食用できる山ごぼうと誤認し、摂食して中毒を起こす例もありますが、死亡する可能性もあります。根は細いゴボウ様でもありますが、食べないようにしましょう。

自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ヨウシュヤマゴボウ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000079871.html
 

山くらげ

山くらげの漬物商品、水煮商品もありますが、キク科アキノノゲシ属 チシャ種のステムレタスの茎部分を食用としています。

「山くらげ」の名称の由来は、茎部分を干すことにより増すコリコリとした食感がクラゲの酢の物に似ていること、が挙げられていますが、ステムレタスは中国原産で茎レタス、またアスパラガスに味が似ていることからアスパラガスレタスとも呼ばれ、湯通ししシャキシャキとした食感を楽しめる野菜でもあります。セルレタス、茎チシャ(クキチシャ)、チシャトウなどの名称もあります。

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