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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

2017.10.16

投稿者
クミタス

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、ダニ媒介性感染症の1つであり、SFTSウイルス感染により死に至ることもあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発症経路
・SFTSウイルスに感染したマダニに咬傷
・SFTSウイルスに感染したマダニに咬傷された動物に咬まれることによる感染可能性
・SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液や唾液などの体液に直接触れることによる感染可能性(ヒトーヒト感染の可能性も示唆されています)

SFTSウイルスに感染する可能性のあるマダニ:フタトゲチマダニ、ヒゲナガマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニなど

症状:6日前後~2週間ほどの潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、肝機能障害、右腋窩リンパ節腫脹、意識障害、出血、死亡など
血液所見:血小板減少、白血球減少、血清酵素(AST、ALT、CK、LDH)の上昇など

50代以降での発症が多い傾向があり、マダニの刺し口が見つからないケースも半数ほどあるとの報告もなされています。
5~8月の発症、また西日本での発症が多く見られています。
裏山やあぜ道などにも生育していることがあり、野外活動においては、肌の露出をできるだけ控えることが望ましいところです。マダニが媒介する感染症は日本紅斑熱、ライム病、北海道での報告例のあるダニ媒介脳炎などほかにもありますが、上記症状を自覚する場合は受診できるようにしましょう。
またSFTSウイルスに感染した動物の肉の摂食による発症可能性は低いと見られていますが、ジビエ摂食時などにおいては特に、動物由来感染症や食中毒を防ぐ観点からも十分な加熱をおこなうようにしましょう。


山ありダニあり
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/000307105.pdf
マダニ対策、今できること
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
愛媛県におけるSFTSの検査、疫学、対策について
https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2342-iasr/related-articles/related-articles-433/6311-dj4333.html
ジビエを食べる際には
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1596

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