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アレルギーと腸炎

2017.09.07

投稿者
クミタス

アレルギー症状の中で腹痛、下痢、嘔吐といった胃腸症状は出現しやすい症状でありますが、腹痛が続く場合には急性膵炎を発症することもあり、また腸炎に至る場合、淡血性下痢である場合もあります。

虚血性直腸炎に至る例はまれではありますが、今までの報告例には以下等があります。
・新生児・乳児消化管アレルギーによる腸炎、アフタ様腸炎
・急速経口免疫療法により発症する好酸球性胃腸炎
・食物アレルギーによる腸炎
・蜂刺傷によるアナフィラキシーショックに伴い発症した虚血性直腸炎

経口免疫療法を実施している中で、好酸球性胃腸炎を発症する場合もあり、腹痛、嘔吐、下痢などが出現し発覚することがあります。現在の診断基準として症状、そして腹水または上部消化管粘膜に好酸球の浸潤があり、末梢血で好酸球の著明な増加が見られることが挙げられます。また食物の飲み込みにくさがあり、食道粘膜に好酸球の存在が認められる好酸球性食道炎の発症可能性もあります。
好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎とも幼児~成人での発症可能性があり、日本人においては、全体として好酸球性食道炎よりも好酸球性胃腸炎の発症例が多いと見られています。海外の診断基準や定義などとの違いもありますが、複数の研究をまとめた海外の報告では、経口免疫療法を実施した児での好酸球性食道炎の有病率は2.7%であり、牛乳、卵、ピーナッツ、小麦のいずれの経口免疫療法下でも発症していたと示しています。

食物が原因の場合は摂食を中止することで症状消失、快方に向かうこともあります。腸炎により体重減少をおこす場合もあり、経口免疫療法で摂食のたびに腹痛、嘔吐、下痢、嚥下困難などがある場合は、ご留意ください。


食物アレルギーと急性膵炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1743

出典・参照:Relation between eosinophilic esophagitis and oral immunotherapy for food allergy: a systematic review with meta-analysis.
鶏卵アレルギーに対する急速経口免疫療法によって発症したと考えられた 好酸球性食道―胃腸炎の 1 例

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