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学校管理下で発生した食物アレルギーの症状出現状況例

2017.07.31

投稿者
クミタス

東京都、神奈川県内の小学校2校、中学校3校を対象に2010年4月1日~2014年6月30日までの期間に、学校管理下で発生した食物アレルギー事故について調査したレポートから、登校中を含めアレルギー症状が出現した状況についてお送りします。

発生月別では4月~7月の1学期での発生が比較的多く、宿泊行事中の発生もあり、またキウイ等による初発症状出現例も見られています。

発生状況例
・給食配膳時の取り違えによる事故発生
(アレルギー対応食の提供場所が変更になった直後に発生など)
・調理時の誤りによる事故発生
・それまでにアレルギー症状の自覚がなかった食物に症状が出現(初発症状)
・家庭からの連絡不足
・加工食品への原因食物の混入可能性
・家庭での朝食時に原因食物を摂取
・家庭での朝食時に原因食物摂取と非ステロイド系解熱鎮痛薬を内服した後に駅の階段を走って上ったことにより食物依存性運動誘発性アナフィラキシーを生じた
・登校前に治療目的で行った経口免疫療法後にアナフィラキシーに至った

クラス替えに伴い新たな配膳フローとなると誤配等も起こりやすくなりますが、発生学年においては、小学1年生での発生よりも2年生、4年生での発生が多く見られており、学校生活に慣れていく中でなお一層、必要な注意を払いながら生活ができることも望ましいでしょう。


出典・参考:小中学校管理下で発生した食物アレルギー, アナフィラキシー事故の事例検討

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