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聖体拝領で使用するパン(ウエハース)と小麦

2017.07.21

投稿者
クミタス

ローマ教皇庁(バチカン)はカトリック教会のミサの「聖体拝領」で使用する無発酵のパン(ウエハース)において原料に遺伝子組み換え(GM)作物を使用することを認める判断を示しましたが、小麦をまったく含まないパン(ウエハース) については、改めて認めない方針が、教皇庁典礼秘跡省の枢機卿より7月8日に示されています。
小麦のパンであることが前提であり、小麦をまったく含まず、小麦以外の穀物でできたパン(ウエハース)、また砂糖、蜂蜜、果物を使用しているものは認められませんが、添加物を使用せず小麦のグルテン含有量がパンに加工できる水準を満たしていれば、低グルテンパン(ウエハース)は認められるとしています。またワインを飲めない信徒には、ワインの替わりに発酵前の濃厚なぶどうジュースを代用することは認められています。

最近ではamazonなどのオンラインショップ上でも、聖体拝領で使用するパン(ウエハース)に似たパン(ウエハース)は販売されていますが、その条件に合致していないものもあり、また20ppm未満のグルテンを含有する食品はグルテンフリーと表示できる商品になりますが、小麦が主原料でないパンにおいては小麦以外の穀物を使用することが多いのが現状でもあります。その中でもBenedictine Sistersの低グルテンパンは、小麦でん粉を使用し他の穀物を使用していないパン(ウエハース)であり、グルテン56.5ppmほどとの試験結果もありますが、その重量からも摂取する小麦グルテン量は、重量33mg中グルテン0.0019mgほどになり、グルテン20ppm含有パン1オンス(28,350mg)スライスに含有する小麦グルテン量(0.57mg)よりも少なくはなります。
通常のパン(ウエハース)との管理上コンタミネーションの懸念もありますが、小麦タンパク質量次第で摂取可能な方は、検討、相談されても良いかもしれません。

Celiac Disease, Alcohol Intolerance, And The Church's Pastoral Response
https://www.usccb.org/prayer-and-worship/the-mass/order-of-mass/liturgy-of-the-eucharist/celiac-disease-and-alcohol-intolerance.cfm

Letter to Bishops on the bread and wine for the Eucharist
https://en.radiovaticana.va/news/2017/07/08/letter_to_bishops_on_the_bread_and_wine_for_the_eucharist/1323886

Circular Letter to all Presidents of the Episcopal Conferences 
concerning the use of low-gluten altar breads and mustum 
as matter for the celebration of the Eucharist
https://www.vatican.va/roman_curia/congregations/cfaith/documents/rc_con_cfaith_doc_20030724_pane-senza-glutine_en.html

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