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開封後の粉製品のダニ繁殖を抑えるのに適した温度とは?

2017.06.07

投稿者
クミタス

お好み焼き粉など粉製品の開封後にダニが繁殖し、この繁殖した粉製品を調理し摂食した後、ダニ経口摂取によるアレルギー症状が出現する場合があることは、ご存知の方も多くいらっしゃることと思います。

開封後の粉製品の管理については
食品にも発生するダニ対策
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%81%AB%E3%82%82%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%80%E3%83%8B%E5%AF%BE%E7%AD%96/
にも掲載をしていますが、ダニ繁殖状況を調査した結果がありますのでご紹介します。

かつお粉または小麦粉とダニ飼育培地(約1200匹/g)とを10:1で混和し、温度4℃、25℃、40℃、湿度64%のタッパー内で繁殖状況を確認したところ、4℃で管理したかつお粉、小麦粉では1週間後、そして4週間後も繁殖したダニ数は0匹であり、40℃での管理では、1週間後のダニ数は、かつお粉で5.3匹、小麦粉で3匹であったが、4週間後には0匹まで減少、25℃では、1週間の飼育でダニ数は、かつお粉では52.7匹、小麦粉は62匹であり、4週間後にはかつお粉は230匹、小麦粉は127匹まで増殖した。

コナヒョウダニは25℃ほどの室内温度では繁殖しやすく、冷蔵庫内の温度3~6℃に該当する4℃では繁殖しにくいということが改めて伺える内容でもあり、ミックス粉、小麦粉、そしてかつお粉といった粉末だしなどにもダニ繁殖することを踏まえ、開封後の粉製品の管理においては冷蔵庫での保存が望ましいと言えるでしょう。
他報告では、ダニ特異的IgE陽性の方での発症例が見られますが、粉製品の摂食後にくしゃみ、咳、鼻閉、吐き気、嘔吐、膨疹、蕁麻疹、全身浮腫性紅斑、腹痛、動悸、息苦しさ、呼吸困難といった症状を自覚する場合には、小麦などその食品の成分への反応ではなくダニへのアレルギーである場合があることを認識しておきましょう。

出典・参考:開封後における粉製品の保存状況とダニ繁殖率との関係

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