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飛散した小麦粉が空気中に浮遊する時間はどのくらいか?

2017.05.30

投稿者
クミタス

小麦粉はふるったときにどれくらい飛散するか
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1483
では、小麦粉のふるい操作により半径4mまでの飛散が確認できたことをご紹介しましたが、飛散し空気中に浮遊した小麦粉が落下するまでにどのくらいの時間を要するのでしょうか?

小麦粉をふるいにかけた後、飛散した小麦粉の粒子径分布では、粒子径14.2μmと60.4μmでピークを示し、空気中の終末沈降速度は、粒子径14.2μmにおいては約8mm/s(秒)、粒子径60.4μmでは約150mm/s(秒)であり、粒子径の少ない小麦粒子は空気の流れに乗り周辺4~5mまで飛散したとの試験報告もあります。
この場合、粒子径14.2μmの小麦タンパク質においては、1m落下するのに125秒、粒子径60.4μmでは6.6秒、2m落下するのに粒子径14.2μmでは4分10秒、粒子径60.4μmでは13.3秒ほど要し、その間浮遊していることになります。
加熱調理時の浮遊状況はまた異なってくると思われますが、浮遊、落下により、微量の混入や吸入機会となる可能性がありますので、袋に入れて調理するなどの工夫や、再び舞い上がらせないように床などの清掃もできると尚望ましいでしょう。


出典・参考:小麦粉ふるい操作後の小麦アレルゲンの飛散動態の解析

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