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鳥餌とアレルギー

2017.04.21

投稿者
クミタス

ご自宅で小鳥と同居されている方もいらっしゃるかと思いますが、空気中に浮遊する雑穀の鳥餌をヒトが鼻や口から吸入することで、くしゃみや、鼻水、咳といった症状が出現することがあり、またその後、雑穀米を経口摂取した際にアナフィラキシーが出現する場合があります(59歳女性での日本の報告例で上記症状出現後の検査では特異的IgE値でひえ、あわ、きびのそれぞれでクラス2、皮膚プリックテストでひえ、あわ、きびに陽性)。

海外での報告で、季節性アレルギー性鼻炎、花粉症の既往がある方で、家でインコと同居し数年経過した後、ケージを清潔にしても繰り返し呼吸器症状が出現するようになり、検査をしたところ鳥類の抗原への特異的IgEは陰性であったが、キビ、麻の実、アマニの皮膚プリックテスト陽性、キビ、カナリアグラス、ごま種子の特異的IgE陽性であった例もあります。

出典・参考:小鳥飼育舎に発症した、経気道感作による雑穀の食物アナフィラキシー:気道症状単独齢との抗原比較
RESPIRATORY ALLERGY DUE TO MILLET IN BIRD-KEEPERS: TWO CASES REPORT

食べ終わった皮の部分を空気中に浮遊させると


皮付きのひえ、あわ、きびなどが含まれる鳥餌の場合、小鳥が食べ終わった皮の部分をブロワ―や息等で吹き飛ばすことで、空気中に浮遊する鳥餌に含まれる成分をヒトが吸入する機会となることもあります。
報告例は多くはありませんが、上記可能性も視野に鳥餌を扱われる際において留意されるのが良いかと思います。

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