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6歳児までのアレルギー症状、除去の状況について

2016.08.26

投稿者
クミタス

厚生労働省「平成27年度 乳幼児栄養調査結果」から、0~6歳児の子供のいる2,992世帯3871人の保護者を対象にした、食物アレルギーの状況に関する調査について、結果を交えお送りします。

・食物が原因と考えられるアレルギー症状の経験者は14.8%、そのうち受診していない方が11.2%

受診するほどでない症状であった、様子を見ているうちに鎮静化した、受診できない事情があったこと等も背景に考えられますが、受診せず食物アレルギーかどうかはっきりしないまま、食物アレルギーの症状であるとして、その後対象食物を除去、制限する生活を継続しているのであれば、憂慮するところです。

・受診した方の中で食物アレルギーと診断されなかった方は23.7%

食物が原因のアレルギー症状なのでは?と思い受診したが、アレルギー様症状、食物が原因でない発疹、下痢、ほかの不調であった場合等が挙げられます。

・食物アレルギーの原因と思われる食物の除去、制限の経験者において、医師の指示でおこなっていない方が4割超

受診していない方による自己流の除去や制限、医師からは除去や制限を指示されなかったが不安もあり除去や制限をおこなっている、医師からは除去や制限を解除してよいと言われたが心配もあり継続している、食べさせたいが子供が食べるのを好まないケース等があるかと思います。

・過去に除去・制限をしていて現在は除去・解除をしていない方で、除去、制限解除を医師の指示でおこなっていない方は6割

除去、制限は負荷のかかることでもあり、適切に負担を減らしていくことは保護者にとっても負担軽減につながりますが、症状なく食べられる量を把握できない状態で除去が続いていたり、未摂取の状態が続くことで、誤食や誤配膳、誤表示などによる混入の際に強く症状が出現してしまうこともあります。

必要な段階や場合においては、適切な除去、制限、また解除が求められるところですが、除去、制限をする理由や背景についても把握し、どのように不安や心配を取り除いていくかの対応も必要でしょう。


出展・参照
平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要 厚生労働省
第3部 食物アレルギーや社会経済的要因に関する状況
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000134210.pdf
Ⅰ 調査の概要
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000134458.pdf

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