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給食での誤配・誤食とアレルギー症状出現状況から

2016.05.11

投稿者
クミタス


保育所での食物アレルギー児の給食においての調査結果によると、回答の3割に誤配・誤食があり、その誤配・誤食のあった中で38%で実際にアレルギー症状が起きていたとの報告がありました(厚生労働省)。

誤配・誤食の原因としては、以下が挙げられています。
・間違えて配膳した 45.6%
・ほかの子どもに配膳した食べ物を食べた 17.6%
・原材料の見落とし 14.2%
・調理担当から保育士への伝達漏れ・情報が職員間で共有されていなかった 19.2%
・原因食材の混入 7.3%
・保護者からの情報不足 5.4%
・詳しい職員が休みだった 4%
・行事の時に間違えて食べた 3.5%

あくまで報告数ベースのため、すべてを表しているとは限らない可能性がありますが、誤配・誤食のあった中で、未然に喫食を防いだか、喫食しても(少量程度であったためか)症状出現に至らなかった割合が62%ほどであったことは、症状が無かった方にとってはまだ何よりであったのかもしれません。

誤配は繰り返し同じ施設でおこるケースが見られており、施設内での児童の情報把握、アレルギーへの認識不足改善、情報伝達ミス改善対策は求められるところですが、給食センター職員がノロウイルス感染をしたために給食提供が中止になる例もあり、余裕ある人員配置ができるような内外からの対策が求められるところでもあります。
また、施設負担を軽減し、誤配・誤食リスクを減らす上では、もし誤配があれば未然に飲食を防ぐ、実際に除去対応が必要な児かどうかを定期的に食物負荷試験等でもおこなっていくことも求められるでしょう。

アレルギー女児に誤食2度 宮崎市の保育園告訴
支援学校の給食で食物アレルギー事故 教諭が確認不足
沖縄市、給食センター職員 ノロ感染 小中8校への調理一時中止
給食センター職員 27人ノロ陽性反応 袋井市、給食中止

給食における異物混入は報道されるものだけでも多く見られますが、実際には健康被害がない事案であれば明らかにしていない自治体も見られます。公開されていないとは、事故発生していないとは必ずしも限らないことを踏まえ、健康被害は現時点で確認されていないが事故発生があったということも公開されることで今後につながることもあるのかもしれません。

参照:
学校給食に異物171件 兵庫県内6市、14年度
給食に竹串混入 東はりま特別支援学校
県内2校、給食に異物 佐賀
佐賀県内の2小学校で給食に異物 ビニール片と金属片が混入
作東中の給食に金属片 美作で14年度以降5件目
学校給食にプラスチック片 秋田県能代市
異物混入:市立中学校で給食に 被害なし 長崎市教委 /長崎 
中学給食にねじ混入 京都、調理室の蛇口から外れる
佐賀県・上峰小の代替給食からビニール片 調理用手袋の一部

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