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保育所入所後、学校入学後のアレルギーとの向き合い方

2016.04.09

投稿者
クミタス

保育所入所、学校入学に向けて食品摂取に心がけてきた方も多くいらっしゃるかと思いますが、入所後、入学後におけるアレルギーとの望ましい向き合い方について改めてお送りします。

・初めての食物は自宅で食べるようにする
アレルギー症状が出現する食物かどうかを事前に確認することで、保育所内、学校内でまとまった量を摂取して症状が強く出る可能性を低減するようにします。
また除去が必要な方は家庭でおこなっているうえで保育所、学校でおこなうようにします。

・アレルゲン、アレルゲンが含まれる食品がなにかを子供自身が把握できるようにする
除去対応が必要な場合に、摂取を控えるべき食品が何かを把握しておくことで、万が一配膳上で取違いがある場合に、お子さん自身でも気付けられると、アレルギー症状出現リスク低減にもつながります。お子さんが小さいうちには難しい面もありますが、クラスの献立表を見ながらお子さんと確認できると望ましいでしょう。

・どうすると症状出現するかを子供自身が把握できるようにする
ほかの児童の食事を誤食したり、除去対応でないおかわりをすると症状出現する可能性があることを、子供自身が把握しておくことでも、症状出現リスク低減につながります。
また、牛乳パックや卵の殻を使った工作で手に触れた後の手指を口に入れたり、豆まきの際の殻粉、皮粉を吸引することでのアレルギー症状出現例もあり、微量に症状出現する方は、給食時間外での対応について保育所、学校とも相談できると望ましく、食物依存性運動誘発アレルギーの場合は昼食後や登下校にも配慮が必要になります。
また、なぜ除去対応をしているのか、除去をしていることをほかの児童に聞かれたり、好き嫌いと混同されるようなことがある場合に、アレルギーであることを子供自身も説明できることで、周囲の理解を深めることにもなり得ます。

・食べられるようになっているか、食物経口負荷試験と試験後の日常摂取にて確認する
乳幼児の食物アレルギーの有病率は2歳以降、3歳時、4歳時、5歳時と減っていくこともあり、特に入所中の時期においてアレルゲンへの耐性獲得が進み除去解除へ進むことがあります。食べられるようになっている可能性があるため、受診し食物負荷試験で確認するなど、除去継続中において成長とともに状態を把握していけると良いでしょう。
焦りもあり自己流に食べさせたり、誤食を繰り返すことで、症状がより強く出るようになったり、特異的IgEが低下傾向にないこともありますので、問題なく食べられるようになっていない限り、除去解除は食物経口負荷試験をおこない、試験後に家庭で当該食物摂取をして問題がないかを観察の上、医師の診断のもとおこなえるようにします。尚、食物経口負荷試験は保険適応になります。

ほかに薬の管理、エピペンの対応など所や学校とほかにも状況に応じて相談することがありますが、除去解除が可能になった場合は、保育所、学校へ除去解除の連絡届をおこなうようにし、除去対応など配慮が必要なアレルゲンが増えた場合には、医師の診断に基づき保育所、学校へ生活管理指導表を提出するようにしましょう。

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