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もやしによるアレルギーの例

2021.10.08

投稿者
クミタス

もやしアレルギーについては、以下でも掲載しておりますが、今回は実際にアレルギー症状が出現した方の例を掲載したいと思います。
もやしアレルギー、緑豆アレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2182

・10代女性。6歳から緑豆もやし、もも、りんご、きゅうり、なす、豆腐、にんじん、アボカドを食べると口唇の腫脹と口腔内違和感が出現。食材を用いたプリックテストをおこなったところ、緑豆もやし、豆腐で陽性であった。
・20代男性。もやしラーメンを食べたあとに全身の紅斑と呼吸苦が出現。アナフィラキシーショックで当院救命救急センターへ搬送された。小学生のころからりんご、なしで口腔内違和感が出現。17歳から豆乳、大豆もやしで同様の症状が出現。アナフィラキシーを起こしたことはなかった。緑豆もやし、大豆もやし、豆腐、豆乳、りんごでプリックテストをおこなったところ、緑豆もやし、大豆もやし、豆腐で陽性であった(出典・参照:小林知子 伊藤友章 瀬下治孝 江草智津 新妻知行 大久保ゆかり 原田和俊 東京医科大学皮膚科 戸田中央総合病院 もやしアレルギーの2例)

2人ともカバノキ科のシラカンバ花粉抗原、大豆の主要抗原の1つであるGly m 4に対する特異的IgEも陽性であったと報告されています。カバノキ科花粉に感作している方、バラ科果物にアレルギー症状のある方において、もやしへのアレルギー症状出現例があり、Gly-m4の特異的IgE抗体価が高い場合があり、緑豆のアレルゲンと交差反応性を示すとも考えられています。緑豆(Vigna radiata)のアレルゲンにおいては、いままでにPR-10でシラカンバ花粉の主要抗原であるBet v 1関連タンパクと見られているVig r 1、Bet v 1関連タンパクとも見られ、Vig r 1との交差反応性についての示唆もあるVig r 6、Vig r 2、Vig r 4が挙げられていますが口腔咽頭症状だけでなく全身症状が出現する場合もありますのでご留意頂ければと思います。

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