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「えび」「アキアミ」「オキアミ」について

2014.04.27

投稿者
クミタス

小さなえびを総じて「桜えび」と呼ばれていることがありますが、アキアミ、アミエビはエビの一種になりますが、オキアミはエビではなく、オキアミを含んでいる食品においては、えびを含む食品にはなりません。

​アレルギー表示におけるえびの範囲


食品での​アレルギー表示におけるえびの範囲は、
アレルギー表示の範囲~えび、いか
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2376
でも掲載していますが、
さくらえびに近いアキアミもえびに含まれますが、アミ類、オキアミで知られるオキアミ類は、アレルギー表示のえびには含まれません。また、しゃこはその他の甲殻類に分類されるため、アレルギー表示における「えび」の対象外となっています。
また、川エビはアレルギー表示における「えび」の対象内になります。
 

​桜えび、アキアミ、オキアミの違い

桜えび:サクラエビ科サクラエビ属の小さいエビ。
日本では、駿河湾のみで漁が行われ、由比港と大井川港の2港で水揚げされています。
漁の時期は、春(3月下旬~6月上旬 )、秋(10月下旬~12月下旬)の年2回になっています。
国内産(静岡産のみ)は、体長4~5cmほどで赤みがかったべっ甲色、台湾産は3~4cmの機械乾燥のため赤みが強い。
桜えびと呼ばれるものは、この種類になります。
 
素干し小えび=アキアミ=アミエビ:サクラエビ科アキアミ属の小さいエビ。
産地は瀬戸内海(広島、岡山、愛媛など。表示:瀬戸内産)、愛知県で、秋にまとまって水揚げされる、網にかかって水揚げされることからもアキアミと呼ばれます。体長は2~2.5cmほどで、白っぽいのが特徴です(産地によってピンクがかっているものもあります)。
桜えびと呼ばれるものは、この種類ではありません。
 
オキアミ=いさだ:エビではありません。
オキアミのことをアミエビと呼んでいる場合もありますが、オキアミとアキアミは別のものになります。
三陸(宮城、岩手)、中国、南極海などが産地になります。
体長は1~1.5cm、赤みが強い紅色です。

えびアレルギーについて


甲殻類のエビは、カニと同様にトロポミオシンが主要なアレルゲンの1つとみられています。
エビ類同士のトロポミオシンのアミノ酸配列の相同性は95%以上、エビ、カニ間では85~95%と高い一方、甲殻類と貝類のトロポミオシンのアミノ酸配列の相同性は約60%、イカ、タコなどの頭足類と甲殻類のトロポミオシンのアミノ酸配列の相同性は57~76%ほどと見られ、エビアレルギー患者さんでイカにアレルギー症状が出現した患者さんは17.5%、タコにアレルギー症状が出現した患者さんは20.3%、また、イカ、タコ間のトロポミオシンのアミノ酸配列の相同性は92~96%、イカ、タコと貝類とは 70~82%との報告もあります。

えびアレルギーについては、以下で掲載しております。よろしければご参照ください。

​エビアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1283

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